Lyric

なにもないけれどノート片手に

外へと歩きに行くが雨が降り

収穫もなく家に帰ってきて

虚のノートと今日も机と向かう

詩の存在意義もわからなくて

古いページだけをずっと開いてる

あれから何日が経つだろうか

このまま過去の話に為るのでしょう

画面の中の田んぼ道

感傷に浸る午前4時

どんなに手を動かそうとも

何も降ることなく

固いベンチに腰を掛け

肌寒い夜に星が降り、堕ち、泣き

燃える手指を見て

「今日はもうやめにしよう」

今日はいつもよりもあたたかくて

何かいいものを見つけられそうと

志だけは高く持てども

理想と現実の壁は大きい

和音の構成もわからなくて

ずっと好きな曲ばかり聴いている

あれから何日が経つだろうか

このまま過去の話に為るのでしょう

そうして時間が経ち紙もゆっくり萎れてく

脳内の迷曲はゆっくりと溶けていく

氷のようなノートには

何も書き記せるはずなく

頭の中に流れてるのは

いつかの古曲（ふるきょく）

固いベンチに腰を掛け

今日はいつの日かずっと前にカギを

落としたこの場所で

また筆を踊らせる

「また明日やろう」