歌詞

三ツ葉

Sloyd Node

テレビは壊れたから

透明な鉢をひとつ取り出し

夏祭りに出かけようか

小さな赤い命を掬って帰ろう

揺らいだ心を隠した

風鈴の鳴るうちにあなたを

歌っていたい

傘も差さずどうして?

継ぎ接ぎの街を歩く

期待の熱、八坂の鳥居で気づいたこと

喧騒に浸して君を包み込むように

掬い上げたその手を掲げ

「㤅を歌え!!」

櫓は崩れたから

その裏にひとりぽつり佇み

夏祭りを見下ろそうか

小さく惨めな人を潰してまわろう

弾けた想いを隠した

ラムネを飲む口であなたを

慕っていたい

朝を告げずどうした?

行きずりの街を歩く

花火の音、まさかの問に気づいたこと

喧騒を逃して僕を抑え込むような

開く口をその手で塞げ

「㤅を歌え!!」

I say "Naraka"

救世 "Naraka"

語り合ってどうした?

逆向きに街を歩く

告げる言葉は傘の先に

手をとって歩いた

喧騒は遥か彼方

赤い命は夢を見たか?

笑い合ってどうした?

暗い帰り道を歩く

冷めぬ余熱、八坂の鳥居で歌ったこと

喧騒に紛れて言葉を包み込むような

枯れた声で命を掲げ

「㤅を歌え!!」

  • 作詞

    椎名ざらめ

  • 作曲

    椎名ざらめ

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2020年4月の2nd e.p.リリースから大きな飛躍を見せたSloyd Nodeが、満を持して放つファースト・アルバム。
現実と虚構の入り混じる物語は、そのアンバランスな撞着を振りかざしながら、絶望的なまでに広く深いオルタナティヴ・ロックの海を横断する。
薄暗い樹海、雨の降る森、石煉瓦に苔生す病棟、錆びついた遊園地跡、妖精が司る茨、信仰の失われた社、意志を断つ白磁塔……。
穏やかに進行する病態と無秩序に展開するストーリーがやがてひとつの幕引きを見る、珠玉の一枚。

アーティスト情報

Studio "Node"