Lyric

血と涙で描いた情景が

気づけば顔に泥を塗っていた

愚作の山、埋もれた端役は色を失って

熟れた果実を囲う観衆に

どっかに行けと唾を吐いて

溢れ出したこの羨望だって

蓋をしている

間違ってないみたい？

この痛みは脳天まで

意味が無いなんて今更分かってんだフィクサー

冗談じゃないみたい

沸き立つこの血液まで

少しの間は悲劇の主人公気取らせて！

例えば数十億の期待とか

使い古された希望とか　生温いな

そんなもんじゃ埋まらなくなってしまった

また何千回模って声高らかに愛を歌ってる

罰当たりな僕ら、報いなど無いだろうさ！

フラフラな足場だ

軋む音　煽られた不安で

クラクラな頭じゃ

右も左も分かんなくなってさ

吐き出して　吐き出して

いつの間にかくたびれた模様

花は枯れるから美しいんだと

呪いみたいに繰り返しては止まない

うるさいな、舌打ちが止まらない

あんたらもただの傍観者

「あら残念」他人事みたいなその目が

嫌い　嫌い　嫌い

「大変な不運ねご愁傷様。

またの機会にどうぞご期待を！」

吐き気を催すほど見た景色だ

この先に道なんて無いわ

例えばそう、ひとさじの希望とか

見え透いた無償の期待とか　馬鹿らしいな

そんなもんじゃ満たされなくなってしまった

またすっからかんになってしまった頭で僕ら歌ってる

嗤ってくれあんた

誰かに愛された記憶とか

瞳の奥の煌めきとか　可笑しいな

そんなもんは疾うに無くなってしまった

あと少し、

もう少し、

ただ少しの報いを頂戴！

負け犬でも僕ら果てるまで

この遠吠え響かせて