Lyric

濡れた前髪　かき上げながら

スニーカーの紐　まとまらない

泣き顔じゃ　始まらないと

鏡の前で　深呼吸

水たまりかわして　前髪整え

足早に街を　抜ける途中

空が不思議と　明るく見えた

スマホに届いた　メッセージ

開くたび　気持ち落ち着く

"待ってるよ" の　ひと言で

歩幅も　軽くなる

あと少しで　会えるはず

人波を　よけながら

まっすぐ　止まらずに

あの場所へ　向かってく

角を曲がれば　風に帽子が舞う

追いかけながら　笑いが込み上げる

風の気まぐれ　ちょっと嬉しくて

背中を　押された気分

ふとした偶然が　温かくて

今日という日が　味方に思える

不器用な歩幅でも　進めたのは

小さな　奇跡のせい

あと少しで　会えるはず

人波を　よけながら

まっすぐ　止まらずに

あの場所へ　踏み出してく

合間に　深呼吸

高鳴る胸が　落ち着いた

頬を撫でる風が　温かくて

景色が少し　きらめいてた

小さく息をはいて　空を見上げた

静かに時が　今を刻んでた

涙より先に　こぼれた笑顔が

今日という日を　包んでく

もう少しで　たどり着く

風にほどけた　リボンを直して

絶対　間に合う

胸の奥で　繰り返した