Lyric

光る星で描いたのは

掴めそうなほど遠い宇宙

手を伸ばせば伸ばすほどに

離れていくような気がした

背負った荷物の奥にしまった

未完成のスケッチブックは

どこへでも翔んで行けて

行先を見失った

標してきたはずの

足跡は風に吹かれて

その胸はどこへ向かう

ここで何をしている

その手で拾ってきたもの

その目が映してきたもの

散らばって遠く離れて

どれだけ霞んでしまっても

弱くても確かに光る

欠片を繋いで逢いに行こう

震えたフリをした身体で

失った意味を取り戻す旅を

始めよう

感じるということから

逃げるのは容易いものだけど

そこに向き合う意味を

探す旅路なのかもしれない

一番に輝いた

真っ白な冬のシリウス

目掛けて夢中で追いかけて

気づけば迷子になって

描き殴った未来図と

踏み入れた現在地と

重ならない色の上で

刻むのは紛れもないその心臓

歩いて行けるように

集めてきた記憶の星は

迷ったら君を導く

明かりを点すメロディ

その手で落としてきたもの

その目が瞑ってきたもの

遠ざけた無数の景色が

呼び合って

いま声になる

その手で拾ってきたもの

その目が映してきたもの

勇敢なフリをした身体で

失ったものを思い出す旅を

続けよう