Lyric

誰が造ったか知らないが

汚れた海に浮かぶ街

息づく民と同じように

正体を隠し光を纏う

僕は窓から乗りだして

金色の屋根を飛び廻る

釣り人たちも帰る時間に

おさがりの双眼鏡を覗く

ここにあるすべては

飲めない水と完璧な嘘

一億の命が吐く息で

星空は澱んでしまった

あぁ 夜はやがて君を隠す

そして街はまた輝く

明日もその次も

会いたくて僕は生きる

何が怖いのか知らないが

宙を彷徨うサーチライト

本当に探すべきものは

たぶん僕だけが知っている

君が最後に口ずさんだ歌

忘れたくなくて耳を塞いだ

膨れ上がる街の端っこ

ここだけまだ重力を持ってる

あちらこちらにある

大砲は隣の国を向く

こんなに恐ろしい景色が

いつの間にかあたりまえになった

あぁ 心深く沈むほどに

闇で君は光を増す

この眼を奪われても

会いたくて熱を探す

あぁ 夜はやがて君を隠す

水の街はまた輝く

明日もその次も

会いたくて僕は生きる

君を探す