Lyric

御霊の形 あまねく全て

無貌の神の秤が揺れる

慈救呪の言葉が

溢れ 溢れ出す

アキキャマカボダラマド

ハラバリタニハボラマド

螺旋状に連なる

手と手 手と手

絡まり 伸びる

デイゴの花は 嵐を呼ぶ

赤く 赤く

空っぽな貝の中 蠢きのたうちまわる

引いては押してマナを喰らう

また削り取ってあぶくを吐いて

禁忌の愛の唄 羽の生えた人魚が歌う

それから私たち轍の無い道を歩いて

めんそーれ あらひる いみ ちち

虚空尽き 涅槃に身が横たわる

煩悩が実るユクラの樹木

ポイントネモの底

虚舟の群れ

アキキャマカボダラマド

ハラバリタニハボラマド

鱶が泳ぐ 海の底

泡沫の夢 暖かい

耳を塞いでも 流れ込んでくる意識

護摩の火を焚べて 魔障を灰にしては暖をとる

背丈の変わらぬ毒の花が

剪定されては腐り落ちて

天を辿る雲は 意思を持って大地を濡らす

それから私たち形のないものを探して

これから先は何もない何もないんでしょ?