The Night of Farewell (feat. KAFU) Front Cover

Lyric

The Night of Farewell (feat. KAFU)

hocho knife cutters, Nurse Robot_Type t

拾った言葉の廃材でロの字をつなげて、

梯子を作る職人の帽子が、

星に接吻をした時である

双子座がほろほろと羽毛に崩れて、

北へ南へ鳥になって飛び立ち始めた

その時はまだ、銀河も散歩をするのだ

と呑気に草腹を撫でていたものだ

私の腫瘍の塔が電波を受信して、

百獣の影が入れられた檻の南京錠が

震え出す

眠りが激しく私を殴った

職人の梯子の下に生えた松明を一本持ち出し、

空の舟に撃ち落とされた鳥の雨を避けながら、

私は慌てて走る

海溝から獣たちが、

バネをつかって跳ねる夜

獅子は光線 鯨のオーボエ

炎猿の径 羊の凱旋

鋏状に方舟をめざして、

私の頭上を齧り去っていく

私は飛び散る魂の反吐を回収する、

壊れたメトロノームの一人

きっと事態を予測していたであろう、

旅人のいる宿屋へと向かう

彼は世界が一枚の葉になる日を、

世界がほどけ踊る日を危惧していた

彼はすでに旅立っていた

一〇二号室の伽藍堂の壁に、

私は持って来た魂を刷り込んで泣く

ぽとぽと落ちて、白い餅のようになって、

私の足の爪についた

ベルが鳴る

君を、待っていたんだ

海と空の核融合を止めに行こう

窓の向こう、

スコールのように引き裂かれる夜空の中に、

百獣の粒が吸い込まれた

「浄夜」が始まる

  • Lyricist

    HammingEgg

  • Composer

    hocho knife cutters

The Night of Farewell (feat. KAFU) Front Cover

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