Lyric

免許証を見せて

住民票を取る

ガソリンを入れて

パーキングを探す

家賃の振り込みに

光熱費の計算

新聞は取れないな

早く断んなきゃ

いつから大人に

なっていたんだろう

どこから大人と

呼べるんだろう

公園のベンチ

転がるボール

駆け寄ってきた子と

少し目があったの

互いに手を伸ばしたんで

躊躇したら

その子は僕を見て

かるく会釈ひとつ

どんな大人に

映っていたんだろう

思い出にもならないような

ささいなこと

ただ日々をこなす

不満があるわけじゃない

ふと、ここに立つ

ひとりの人間が

「知らない大人」に

思えたんです

右でも左でも

どちらだって構わない

自由に選べるの

大人ならば

別々の道だって

選んで構わない

なんだっていいの

大人ならば

大人だから

ここにぽつんと立っている

大人だから