Lyric

空が放つ燐光

駆け抜けていく心象

昏い声の憫笑

眠る街に浸透していく

胸の高鳴りと澄んだ空気

浮かび上がる三日月は

悲しみの比喩に果てる塊

誰もここは知らない

微睡みに反比例し覚醒の意識

隠された裏側の世界

夜に悖る願い

俯瞰視点

パノラマの街を加速させて銀河

灰になった煙草

解離させた心

排気ガスの音の淋しさに漫ろ

テレビからは試験放送

歩道橋の上の小宇宙

引き延ばした二人だけの孤独

I wander and fall in night and 脳裡

You wonder my lonely feeling ≠ 喪失

I wander like 鳶 舞う in low ping

You wonder and show me sea fills 光陰

最終処分場

ダウナーな少年は漏斗の焦土を下る

ボートがある

想像に反故の帰着

航路の乗客の数は途方もなく

帆船に艦砲に橋梁にサイロ、機関車、飛行船、加速炉のパーツ

その残骸の山脈を踏破し、僕らは頂上に座る

灰色の藍に放物線を引く

連絡の衛星

海岸線の街灯や大都市を跨いで去っていく

静閑な地平線

でも君と言えば宵の暗に落っことしていた

点火する熱源

その山の頂部から遥か遠く

僕らは見る計画の停電

様は波のように

都会へ、郊外へ、古来へ

夜闇は穂先を伸ばし

ぼんやりだが確かに在るただ私たち二人の

息づかいと瞬き

煙が空中に舞い上がり

彼は筒を咥え差し出す

――シガーキス

小さな宇宙

I wander and fall in night and 脳裡

You wonder my lonely feeling ≠ 喪失

I wander like 鳶 舞う in low ping

You wonder and show me sea fills 光陰