Lyric

些細なことで

傷つき引っかかった

柔くなった薄く脆い桜貝

見せかけていた

きらびやかな指先は

いつの間にか浮いて剝がれはじめていた

取り繕って もう遅いって

分かってたって 理解れなくって

繰り返し塗り重ねてた

伸ばしたって 届かないって

気づいてても見ないふりで

残るのはただボロボロの自分だけ

背中をなぞる指先は

丸く削られて痕一つ刻めない

数時間かけたマニキュアも

目が覚めればもうよれてくすんでいく

些細なことで

哀れに引っかかった

バカみたいな淡く脆い恋模様

見せかけていた

細く長い指先は

本当はね コドモのようで嫌いだった

取り繕って 嘘ついたって

駄目なんだって 分かってたって

繰り返し塗り直している

もう一度って 縋りついて

傷ついてもいいんだって言い聞かせて

嗚呼 なんて愚かなんでしょう

あなたをなぞる指先は

丸く削られて痕一つ残さない

数時間かけたマニキュアも

目が覚めればもうよれてくすんでいく