

私に構わないでと言い放ち
差し出された手袋を拒んで
冬隣の夜道へ飛び出した
あの頃のあなたは
とても重たい存在だった
紅葉 踏み分け飛火野の
鳴く鹿の声 秋の夕暮れ
いつまで経っても子供扱い
もう私は大人なのにと
すべてのことが我慢できずに
尖った心で前を歩いた
春隣の ならまち
石畳に消える泡雪
気付けば
あなたの歩幅に合わせてる
あんなに大きく感じた背中は
今はこんなに小さく愛おしい
私は あなたの娘
荷物を代わりに持つ私に
ありがとうと
照れているあなた
いつのまにか入れ替わった
守られるべき存在
今は私が あなたを守る
春が来るらし朝日さす
霞たなびく三笠山
辻の地蔵に手を合わせ
この子をお守りください と
いつまで経っても
やっぱり私は子供なんだね
春日の山に静かに浮かぶ
三日月の舟
いつも私の幸せ 願ってくれる
頑張りすぎないでね
その一言に
張り詰めた心 解けてく
あなたの娘でよかった
浮見堂の花筏
春の まほろば 染め上げる
目を細めて綺麗ねと
今は二人手を取り合った
ぶつかりあった日々さえも
すべては遠い記憶の中に
Uuu…
晴れ渡る空
二月堂から見晴るかす
気付けば
あなたの歩幅で歩いている
あんなに大きく感じた背中は
今はこんなに小さく愛おしい
この街に生まれてよかった
あなたの娘でよかった
四季巡る この美しい街
ここが私の故郷
明日もまた同じように
変わらぬ朝が来ますように
お母さん
ありがとう
- Lyricist
Mark Neon
- Composer
Mark Neon
- Producer
Mark Neon
- Mastering Engineer
Mark Neon
- Graphic Design
Mark Neon
- Programming
Mark Neon

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Hahato Watashi soshite Furusato
Mark Neon
「守られる側」から「守る側」へ。古都・奈良の四季が繋ぐ、母と娘の愛の軌跡。
誰しもが経験する、親への反抗と自立。本作は、かつて母の優しさを「重たい」と拒絶した一人の女性が、時を経て母の背中の小ささに気づき、感謝へと至る心の機微を丁寧に描いた叙情的なフォークバラード。
飛火野の鹿の声、三笠山の朝日、浮見堂の花筏。奈良の美しい情景が、変わらぬ母の深い愛情を象徴するように色鮮やかに綴られ、かつては疎ましく感じた「頑張りすぎないでね」という言葉。その一言が、今では張り詰めた心を解きほぐすお守りに変わる。そんな誰もが胸に秘める成長の痛みを優しく包み込む。
故郷を離れて頑張る人、家族への感謝を言葉にできない人へ。この曲が、あなたの「ありがとう」を伝えるきっかけになりますように。



