Lyric

静かに時が流れるように

少しだけ揺らいだ仄暗さ

本当に淡く遠い光なのに

でも眩しくってさ

そらせない目を細めた

ただ独りだけ雑踏の中で

違う場所を向いてる気がして

止めてた足元から伸びる影の姿

僕の姿

完璧じゃないシルエット

じわり浮かび上がった

「ここにいる」って呟いて

夜が明けてく

あらゆるものが鮮やかになる

グラデイション　こわいけれど

夜は明けてく

往くべき方へと照らされるはず

シチュエイション　視えたら描ける

きっと

朝焼けは茜色に染まり

やがて碧くやわらかに溶けて

目が覚めたような空見上げた

「それじゃ、行こうか」と

軽い気分で踏み出せば

これでいいんだ

夜が明けずに　暗いままなら

目が慣れるように

馴染んでたかもだけど

夜は明けてく

僕もこのままじゃいられないから

想いをはっきりするんだ

冷たくて透明な空気吸い込んだ

ツンとした鼻の奥

痛いのと　もうひとつ

胸の奥抜ける頃

どこまでも広い世界が開けていた

静かに時が流れるように

夜が明けるのを僕は見てた

――ここから。