

時計の音が やけに響いて
あなたを 呼び出してしまう夜
あの日から 何度も季節が変わったのに
どうしてまだ あなたの名前で
スマホを開いてしまうの
ワイングラスに揺れる赤が
いつかの嘘みたいに 沁みてくる
言えなかった「行かないで」
今も、飲み干せないまま
ひとつの鍵を ふたりで閉めた
それなのに 私だけ まだ中にいるみたい
窓を打つ雨の音が
あなたの足音に聞こえた
もう届かないメールの下書きに
今夜も名前を書いてしまう
消せば終わると わかってるけど
未送信の想いは ただ静かに
胸を 叩いてる
誰にも言えなかった夜が
また 私を呼び戻す
あなたがいない日々の正しさより
そばにいた不確かさを
今はまだ 愛してる
開かないドアの前で
鍵を握ったまま 立ち尽くす
忘れることが 前に進むことなら
私は この夜に戻ってしまう
何度でも
あなたが振り返る その瞬間へ
過ぎたことだと 誰かが言う
でも 過ぎないものもあると知った
あの声が 消えない理由は
きっと まだ聞きたいから
鍵をかけたままの夜に
あなたの笑顔が浮かんでくる
「もう大丈夫」なんて言えないまま
今日も誰にも見せずに
涙を 拭いている
閉じたままのページに
最後の言葉を書けなくて
名前のないこの想いだけが
静かに、でも確かに
私を 生かしてる
- Lyricist
Minami Hirotake
- Composer
Minami Hirotake
- Producer
Minami Hirotake
- Vocals
AYA
- Songwriter
AYA

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The Night I Locked the Door (The Story)
AYA