Lyric

まわり出す日々にしたがって 流れるまま流されるまま

間違いもおそれ損ねた あの頃には戻れないまま

門出の日の花束と 生まれたての心残りと

労いも前例にのっとって手渡されて 命は続く

伸びた背で泣きむせぶこともなく あとにした場所

いくとせがすぎ なおもざわめく

はなやぐ間際

ほら出会いがうつろい わかれた枝の上 春風がおどった

出遅れた道の端で ふたり踏みしめた 腑の抜けた青春の道を

めぐりあいが あなたに何か残せるなら 馬鹿話がどうか

おくる暮らしのどこかで ふと笑わせますよに

覚えたての背伸びから 抱え込んでいた弱音も感謝も

打ち明けることはなかったが あとがきなら吐き出せるだろう

追いつけと 追い越せと 追い立てられ 知らず知らず別々の今

どこへ向かうか どこで成せるか

どこで会えるか

長い間いびつに混ざる胸の内を さらけ出せたなら

わだかまりやら誤解すら 消えてなくなるか 誰かと抱え合うことも

喜怒や哀楽 幼いままの思い出から 様変わりするよに

衣も心もかわる ながらえた傷口も

もう一度 時を巻き戻せたら なんてこと言わない二人でいよう

今日幸せなら このまんまで、とか

日々の迷いの中 そんなあなたがいた

そんなあなたでいて

宛名

拝啓

はがゆい季節の訪れを告げる風が

まだ色褪せないにおいや 侘しさ運んでも かえりたい生活があっても

怪我のないよう お変わりなく前を向けるか 悩める日もどうか

臆病の跡形もなく ただひらり舞い上が