The forgotten anomaly Front Cover

Lyric

The forgotten anomaly

su7no3to

はじまりの場所、一摘みの呼吸。

揺れる木々の音に乗せた独白。

撫でる微風、奏でる雫。

ただ平和を希うばかりだった。

交わりの跡、届かない声。

死にかけの鼓動に呼応する悲鳴。

目には映らない記憶の羅列。

消えることのない余熱と黒い微粒子。

忘れようもない旧い面影、また異形が耳に囁く。

裏の現実、地獄よりも苦い結末。

二面性を孕む命の欠片、

それが理性の奥にあることに気付けなかった。

そうして、自己に刻まれた染みついて離れぬ烙印。

襲う幻肢痛に調律が狂い出す。

煤だらけの言の葉。「また表で逢えたら」

瞼を落とし、そっと息を殺した。

「どうか、忘れないで。」

非対称に捩れていた心が、そっとため息をついて夢寐に浸る。

やがて微睡んだ記憶は、棺の中へと還り、次第に色褪せてゆく。

狭い水槽で回遊する魚と、広い世界で揺蕩うわたしの意識。

どこか生温い、そんな感覚が体を巡る。

もう戻れない、私の壊れた世界。

  • Lyricist

    su7no3to

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