Sad Summer Vacation Front Cover

Lyric

Sad

VentlaKaoru

勝手な奴しかいないから

独りの時にしか泣けなかった

世界同時多発辻説法が

耳塞ぐ手すらも引き剥がした

想像力で愛された結果

謂れもない虚像に当て嵌められた

探す言葉に詰まり続けた今

思考すら徒労へと繋がっていた

だから

かなしいかなしいかなしいしか言わない

だって

いみないいみないいみない話しても

「さよなら」書き残した自由帳の最後のページ

河口湖へのルートを検索してるとこ

勝手な奴しかいないから

その死体の山に自分もいたんです

嫌がる耳に歌い続ける

お前らがそうして来たように

お前の人生に関わり続け

墓荒らしてすぐ忘れてやる

怨霊サーカス行脚南下す

鰯の観客帰った後

地平線走り西瓜に齧り付く

その一寸法師に私はなりたい

世界同時多発共感教唆が

ひとりのあのこの価値貶めてく

だから

かなしいかなしいかなしいしか言わない

だって

いみないいみないいみない話しても

「さよなら」送信した内閣府のパブリックコメント

練炭の注文を決済してるとこ

だから

かなしいかなしいかなしいしか言わない

だって

いみないいみないいみない話しても

「さよなら」書き残した自由帳の最後のページ

レインボーブリッジの欄干に靴を揃えてるとこ

ラララ、、、

(あの娘や私やあいつらが全員ある瞬間同時にあの頃の小学校低学年となり

雨しか降らない夏休みを15498回繰り返し宿題を残したまま次々と毒を飲むため

取り残された唯一の担任教師である君は子供達の絵日記を一冊ずつ回収していくが

そこに書かれているのは"かなしい"の一言と

全ての天気蘭に律儀に記された"雨"の一文字だけなのでした)

  • Lyricist

    VentlaKaoru

  • Composer

    VentlaKaoru

Sad Summer Vacation Front Cover

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  • 1

    Yudachi

    VentlaKaoru

  • 2

    In Evening When I Don't Wanna Choose This World

    VentlaKaoru

  • 3

    Summer Day Rhapsody

    VentlaKaoru

  • 4

    Murasame

    VentlaKaoru

  • ⚫︎

    Sad

    VentlaKaoru

「夏と雨の悲しい記憶」をコンセプトに制作された5曲入りEP。前作「Will」で見せた完全生演奏のバンドサウンドは今作では影を潜め、ガットギターの弾き語りに蝉の声と浮遊するシンセサウンドがオーバーラップするM1「夕立」、静謐なエレクトロサウンドと飽和したディストーションギターの対比が特徴的なM2「世界を選びたくない夕暮れに」、フォークとドラムンベースとブラックメタルが独自言語により融合したM3「夏日狂想」、「夕立」のメロディのリプライズに破壊的な音響処理が施されたM4「村雨」、そしてグランジ、グラインドコア、ハイパーポップなどが渾然一体となって情報過多な異形のポップスを形成した果てにまたしても現れる「夕立」のメロディ大合唱で終結するラストナンバー「かなしい」といった具合に自身のミクスチャー感覚を惜しみなく発揮した内容となっている。

Artist Profile

AOANA

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