響めいた街並みの 隅っこで
背が伸びた影に 竦む足
人波に攫われた 侘しさは
鏡に映した 紛い物
呑まれながら 弱さと歩いている
その日々の中に 沈んだ想いは
あの瞼が閉じるその瞬間の雫は
僕の手をいつだってすり抜けるように落ちていく
明けぬ夜に灯る燈のような寂しさがもう
喉の奥 刺すような痛みと静寂の中
溶けていく
擦り切れて気怠げな 優しさも
人知れず抱いた 衝動も
意味はないし すぐ凪いでしまうなら
「大事にしなきゃ」と呟いた
伽藍に堕ちた 誰かの絵空事
同じように 群れるビルの側で
夏の暮れ 希望と空蝉の間に揺らいだ
空は透明な記憶ともう戻れない場所
純朴でいられなかった事 ただ悔やんで
僕らは曖昧な理想郷で嘯いているだけ
いつから愛される事も怖くなった?
虚ろな目の奥の憧憬
劈くような君の声が すぐに見透かして灰になる
でも愛されるごとに独りになって
それすら抱き抱えたとして
触れたら壊れるほど脆く 優しい未来だ
今、僕らが触れて掴んだはずの期待は
どれだけ描いたって 届くことのない日々
帰る場所のないあどけなさすらも笑っていたい
ひどく乱反射して埋まらない寂しさと
あの瞼が閉じるその瞬間の雫は
僕の手をいつだってすり抜けるように落ちていく
明けぬ夜に灯る燈のような寂しさがもう
喉の奥 刺すような痛みと静寂の中
溶けていく
- Lyricist
Ryuma Matsumoto
- Composer
Ryuma Matsumoto
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disappear into summer
Ryuma Matsumoto
Artist Profile
Ryuma Matsumoto
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