Lyric

頬を撫でる風が少し冷たくなって

君の声をふと思い出した

最後の「ありがとう」って言葉

今も胸を締めつける

重ねた季節の中に

君だけが色褪せないまま

その笑顔と笑い声が

今も鮮明に響いてる

君がいないだけで　世界はこんなに静かで

何気ない日々が　虚しく痛くて

「大丈夫」って嘘を　言い聞かせても

心の奥で　君を呼んでる

あの頃通った道は

今はもう通ることもなくなった

何を選んでも　隣に君が

いない現実に迷ってる

すれ違ったまま終わった

あの夜に もし戻れたなら

不器用でも言えたはずの

「ごめん」と「ありがとう」

君がいないだけで　空は遠すぎて

ひとりの景色が　やけに眩しいよ

忘れたいのにまだ　忘れたくなくて

名前を胸に　しまいこんだまま

君の気持ちも自分の気持ちさえも

信じることが出来ていなかった

さよならをした帰りのイルミネーション

涙と一緒に覚えてる

君がいないだけで　僕は変われなくて

時が流れても　君に触れたまま

サヨナラの意味を　解りたくなくて

今でも夢で　君を探してる

君がいないだけで——

ただ、それだけで。