

Lyric
flooding
Mizuki Aomoto, Yuki Watanuki
あどけない木々が覚えていたことはfilmに置き換えられて、
もう取りだせない。銀塩の燃えている表面が好きで、
胸の脈動から湧きだす季節風をうつろと交換する。
Screenshot, 泳いでいた海より手足は水っぽくて、
悲しいことなんてなにもないみたいだ。
Squallに名前をあけわたしたからだだったから、
性差の刻印がなくて。光景とのへだたりが恋愛の暗喩になるならば、
空へと落ちてゆくなかでも目を瞑らないでいて。
水のなかで目をあける、flareみたいね。なにも産み落とさない川が
からだを流れて。肌理がうすれてずっと霊感でしゃべっている。
月に一度血を流すかわりに、声変わりをしてみたかった。
骨ばったままでいたかったよ。tenore. わたしたちが息つぎの草原、
グロテスクな花たちが対になって快楽で踊りだす。まなざされれば兆してゆく蘂。
決して呼びかえすことのできないこどもたちが写真に綴じられて、
霧のなかへしまわれてゆく。手放したらもう届かない水流。
(魔法ではなく
存在論がわたしをおとずれるのなら)
なみおとがふえる速度が
Skinを追い越して、
(氾濫)水が何度も向かう海へ行かなくてもいい。
ついえる、ここが約束の地として塩をともらせる。
(氾濫、する)腐敗するみずうみから、暦からはなたれて
あたらしい光年の傷みたいにすすんで。わたしたちが帯びる銀色の風圧。
(氾濫、して)うすい空気がもれる、このひびわれがからだだった。
忌み子として落下してゆく。不可逆の鏡面を踏みこえて、
器を、ひかりを塗りかえる。
はんらん、してゆく
ひかりでなにも見えないだろう
いなくたってあるのとおなじだ
とらえられるならとらえてみるといい、
つるり、とfilmがほどけて
- Lyricist
Mizuki Aomoto
- Composer
Yuki Watanuki
- Producer
Mizuki Aomoto
- Recording Engineer
Yuki Watanuki
- Mixing Engineer
Yuki Watanuki
- Mastering Engineer
Yuki Watanuki
- Guitar
Yuki Watanuki
- Vocals
Mizuki Aomoto
- Other Instruments
Yuki Watanuki

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Mizuki Aomoto, Yuki Watanuki
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Mizuki Aomoto, Yuki Watanuki