Lyric

「暁を待つ寅が

戦慄の光を呼び込む

限られし人の子の

命を横目に煌々と」

せせらぎの摂理

そよめく定理

整然とした共鳴

オルガンの中に隠された

故郷のフラジオレット

雲を越え舟は天を衝く

生と死の狭間もがいても

隼の如く旅路を進むだけ

塵となる日まで求め続ける

近すぎて見えぬ群青は

ただ其処にゆらり佇んで

産声を上げる全ての存在と

この鼓動さえも肯定する

怪し雨凍てついて

混沌の果てに作られた

奇跡の申し子らは

虚栄貪る小悪党

境目の驕り

平等の定義

スプロールした雑音

深海の隅で泣いている

黄金のバートレット

「苦悩断て！」今日も天が呼ぶ

半径の狭い曲輪から

希望を抱いて這い出た者だけに

広がる景色が歓迎するだろう

遠くなるほどに群青は

ただひとつ其処に存在して(生きて)いて

蠢く悪意も惨めな劣情も

片目を閉じて受容して行く

ボクラハ　ドコヘ　イクノダロウ？

初空の蒼と深緑の森

朗々とした生命

オルガンと共に奏でるは

祝福の協奏曲

雲を越え舟は天を衝く

生と死の狭間もがいても

彗星の如く航跡を遺し

塵となる日まで伝え続ける

近すぎて見えぬ群青は

ただ其処にゆらり佇んで

眠りについた還るべき存在と

この屍さえも肯定する