zenzendaijyobu Front Cover

Lyric

zenzendaijyobu

naiyo

昨日より少し早い

影を背負っただけの午後

君は飴玉を口に入れて なにも言わなかった

そのまま 何も変えないまま

風景に沈んでいく

指がすこし 余った気がした

呼吸も、きっと

言い訳の形をした

靴音がひとつ

追いつけそうで 追い越せない

間違いのような整列

目が合った気がした

でも 見られたわけじゃない

解答欄の余白に 僕だけが溺れてた

飴玉の甘さが 少し苦くなった時

耳の奥に残った声だけが 本当だった

放課後のチャイムに 体温を置き忘れ

君がいなかったことだけが

風景の中で異物だった

水道の蛇口がゆれて

まぶたが追いつけなかった

たぶんずっと前から

きみは違う時間にいた

触れられたことがない

体温だけ覚えてる

ポケットの中で溶けた飴玉

紙ごと捨てられなくて

たぶん、あの時も

名前を呼ばれてなかった

返事をしたのは僕で

約束をしたのも僕だった

笑ってない笑顔だけ ずっと貼りついて

気づいたときには もう手首じゃなかった

「大丈夫 大丈夫 大丈夫 大丈夫だよ」

あの午後、君はそう言っただけ

それ以外はなかったのに

それだけで 何もかも

うまくいってるふりのまま 全部崩れた

目が合った“ような”ままで

永遠になった

沈黙より小さな嘘だけで

呼吸の意味が変わった

飴玉がなくなった

それだけの話だった

なのに、味が消えなくて

まだ君の午後にいる

  • Lyricist

    naiyo

  • Composer

    naiyo

  • Producer

    naiyo

  • Vocals

    naiyo

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