Linguish Front Cover

Lyric

Enmei-Kiki

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『終わったな』って思って何時間

天井を眺めたまんまだな

もがいた「前」を

いつまでも ぼんやりと想像してる

困ったな

きっと『後悔もなく受け入れるんだ』って決めたのに

思ったよりも 感情は変な所で頑丈だった

『理解したことだけが真実じゃない』と

何度も言って

同じ台詞でのかれた 「君」の手のこと

『「貴方」に息を救われて 僕が生きていることが分かる』

それがまた首枷になり

繋ぎとめた世界を ずっと縛っていた

止まったな もうずっと前かな

鼓動の大きさもなくなって

それでも 一緒って権利を

ずっと持っていたかったんだって

気づいたのは今がやっとだ

僕だけじゃ何とかできなくて

機会に頼ってまでどうにか「貴方」を保っていたかった

おたがいの首絞めて 消えない傷を止めていたけど

『「貴方」と息をすることで 僕が生きていることがわかる』

その首枷を外したら 前よりも 前が見えたんだ

「君」だけの世界の代わりに

放されたその傷跡は 塞いでまた生きていけるよ

だけど「貴方」がいなければ 両手で抱きしめられなくて

「君」がまだ生きていることが 消えない傷から血を滲ませて

消えた未来を思い出し それが僕をまた傷つけて

まだ終わってねぇや

あれからずっとまた

胸の中の 「君」が泣いてた顔を隠して

癒えない傷を塞ぐ誰かを探して

終わってない 消えないこの痛みを

また誰かに押し付けて あぁ

終わらねぇな

「貴方」に息を救われて いつまでも消えない痛みが

僕をまた苦しめるように 「貴方」をまた苦しめるように

「貴方」がくれた手をどけて 消えた明日を問う僕らは

違う貴方をまた探す 「君」がくれた世界の中で

「君」だけの世界の代わりに

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the Includesはアコースティックギターによる弾き語りをメインに、これまでウインドオーケストラ、ロック、ジャズなど様々なジャンル・プレイスタイルの音楽を経験しており、2020年前後からはさらにボーカロイドやDJプレイ、既存のバンドのコピーなどにも挑戦しています。

多様な音楽体験を経たうえで改めて「音楽」と向き合ってみると、「音楽」というひとつの分野にも、ジャンルや楽器、パートによって全く異なる考え方、演奏をしていることに気付きました。
リズムの違いや音域の違い、ジャンルにおけるアイデンティティやそれぞれの社会的背景に目を向けると、「音楽」というものは、全て同じように「演奏されて他者に届くもの」でありながら、実は全く違う性質や文化・バックグラウンドを持つ―――それぞれの国で話される異なる言語のようだと感じています。


今回のアルバムは、そんな『音楽とは言語に似ている』という思いから「Linguistic(=言語学的な)」と「~sh(のような)」という2語をつなぎ合わせた「Linguish」という造語でアルバムタイトルを飾りました。英語に寄せているのはなんとなくかっこいいという理由と、一度聞いてわからない言葉で、このアルバムを取り巻くものごとより深く考えてもらいたかったからです。


「Linguish」に収録された曲群は、the Includesならではの歌詞を重要視して書かれた『歌』がアルバムをかたどっています。普段のライブと違って、バンド形式での録音になっていますが、まずはポップスに近い見方で楽しんでいただけたらと思っています。
サビを楽しむ・曲全体を楽しむ、歌詞に注目する、各楽器隊に焦点を当てる、アルバムの機能として曲と曲の繋がりを考察する……このアルバムだけでも様々な楽しみ方があるので、是非何度も聞いて毎度新しい発見をしてもらえると嬉しいです。



また、現在the Includesとしては、異なるジャンルのプレイヤーが異なるジャンルの旨味に気付ける機会がなかなかない(≒異なる言語圏の人が理解しあえない)ことに課題を感じています。

そこで、2024年は「Linguish」をリリースするにあたり、地元愛知県内で「Aliens 2024」という、一度のライブで多様なスタイルのアーティストのステージに触れてもらい、今まで以上に多角的に音楽を楽しんでもらえるためのライブセットを開催しています。

勿論、the Includesの楽曲を楽しんでいただくことは前提として、the Includesをとりまく、全く異なる文脈を持った「音楽」に会いにライブにも顔を出していただけたらと思っています。

Artist Profile

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