Lyric

遠くを見る時

空から見下ろす

地平から見上げ

遠くを見る

目を閉じて開き

前に広がる景色を

近くから遠くに感じて

季節を感じる

そんな日常で行われることを

その時その時で新鮮に味わう

一年を通し

最も自分のしたいことを行う

夏はそんな季節

そのため人は早くから夏を想い

希望を抱き待ち望む

旅をする者はその距離に胸が躍り

環境の違いを心で想像する

夏の暑さは問題じゃない

全ての人は楽しいかどうかで評価する

五感を全て使いどこが楽しいか見定め

また同じことをしたいか

もう思い出したくないか

楽しんだ者が本当に勝つのかを

体験して実践していく

山も川も人も光って見える

陽も雨も人も力強く動く

この暑さの中で人は最大限を目指し

限界を自分の物差しで測る

人は雲一つない世界を望み

雨でできなくなることを嫌う

全て自分の思い通りにいかず後悔する

そのため人は予報という未定の塊を

唯一の希望と信じ続け

晴れという予報に喜びを感じ

雨という予報に不安を覚える

不足の事態を楽しんで

全てを通して楽しかったと納得する

明るさや暗さで判断せず

笑っていたこと笑えなかったこと

それすらも記憶の中では

いつか愛おしさを感じていく

準備したからといって楽しい夏を過ごせない

驚きが一助になり互助となり一体となる

人は予想しないことを否定しつつ望む

それが今も昔も変わらない

普遍的な人生の楽しみ方

やり尽くしたかを人は考える

やり残したかと人は思い出す

少しやり残したくらいがちょうどいい

そう思えた時また来年をとしみじみ思い

次の季節も楽しみたいと想いを馳せる

雲は遠くに行き人は歩幅を合わせず

海は潮を運び山は木々を揺らす

世界は季節で区切りをつける

境界はどこにもない