Lyric

散々流れた白黒テレビの

B級映画を眺め見ながら

三つ目のポテトチップスの袋乱雑に開ける

白黒灰色その三つだけで表せるくらいの

大して興味も無くなった箱の中で息を吸いながら

「ああ、もう飽き飽きだ」なんて

N回目のカラコトバ

なあ今更何を言ったって信じられやしない

だからもう正直になって野垂れ死んじまおうぜ

もうこれ以上楽しみを探すのも

暇に苦しんでるのも

理由なくただ消えることばかり考えている

明日が来ると思うと面倒臭いなあ

散々流れた古いイヤホンの

流行りのロックを耳に詰めてまた

情報過多で息が詰まる

ブルーライトの海を泳ぐ

段々と時間だけが溶けていく

何も為せぬまま日々が壊れてく

陸でも海でも息が吸えない

ならばどこへ行けばいい？

「「「今のあなたに必要なものは努力しても手に入らないのです」」」

「「「あなたの努力は素晴らしいけどそれは何の意味も成さないのです」」」

「「「あなたが努力をしてきたことは私達が認めてあげるから」」」

「「「そしていつか忘れられるだろうけど」」」

「「「でも泣かないで」」」

それでも勇気とかが足りないとか言い訳して

どうしようもなく遠吠えばかりを積み重ねている

希死念慮の歌

笑い話に昇華して残った燃えカスが

今も腹の底で腐って沈殿している

とっくにふやけ切った

シリアルを飲み込んで

味の染みついた

空白を啜った

心臓が跳ねるように息をしている僕だ

赤点なんか数え切れられねえし

留年じゃ済まねえな

こんなに泣いていたって

どうせ死にはしないのに

ああどうしよう

僕は嘘つきだってみんなに笑われちまうよなあ

何かになりたくて空っぽになっちまったけど

ガラクタ箱に詰められた勇気集めて

一度くらい一歩踏み出すよ

それでは最後にこの一言だけ

「さよなら」