You got the Marble

中学生のあの夏。
いつもいく駄菓子屋で大好きなラムネを買う主人公。
夏の空が眩しくて、思い立ってビー玉を取り出してみた。
不意に手からこぼれ落ちたビー玉。
拾おうとした瞬間に見たことのない可憐な同級生女子に一目惚れしてしまう。
それ以来、彼女を見るために同じ時間に駄菓子屋さんに通うようになった。
あのラムネを買えば、何かキッカケが掴めると思って…。
しかし、仲良さげに友達と歩く彼女の笑顔が眩しすぎて、声をかけられずにいる主人公。
何度も何度も、1人放課後の教室で告白のシミュレーションをしたが、彼女が可愛すぎて、卒業まで臆病なまま…月日が経ち、ついに卒業して彼女と離れ離れになってしまった。
成人してとある雨の日の夕暮れ。
あの駄菓子屋さんに行こうと思ったら、閉店してしまっていた。
不意に帰ろうとした瞬間。
あの時の匂いがした。
「彼女だ、彼女にまた会えた」
と思い、今度こそ想いを打ち明けようとする主人公だが…成人してより美しくなった彼女に声をかけられなかった。
沢山恋人のシチュエーションを想像した。
何回も彼女の笑顔を想像した。
叶えられなかった恋。
せめて誰かが幸せにしてくれと願った。
でも苦しくなったら…彼女が苦しむなら。俺を選んでよ。
ビー玉に想いを馳せたあの夏。

Megumiが創り出す、最大級の純愛の物語。