

駅前の店が またひとつ消えて
知らない名前のビルが建っていた
君とよく歩いた 狭い歩道だけ
取り残されたように 夕陽を抱いていた
似ていない誰かの 笑い声を聞いて
なぜだか君を 思い出していた
顔さえ少しずつ 曖昧になるのに
声のない返事だけ 今も覚えている
今どこにいて
何を見ているのだろう
僕の知らない朝に
誰と目を覚ますのだろう
別の道の風に運ばれて
君の名前が胸をよぎった
会いたいわけでも
戻りたいわけでもない
ただ元気ならいいと思った
別の道の風に運ばれて
僕らは遠く離れていった
さよならのあとに残ったものを
今になって 愛と呼べそうだ
あの頃の僕は 何かを選べば
何かが終わることを怖がっていた
夢を話しながら 夢から隠れて
君の優しさにも うまく触れられなかった
それでも君は 何者でもない
僕の隣で よく笑ってくれた
未来を信じたわけじゃなく
その日の僕を 好きでいてくれた
もし偶然どこかで
すれ違ったとしても
昔みたいな声では
もう呼べないのだろう
別の道の風に運ばれて
君も知らない君になってゆく
僕も君の知らない
今日を生きながら
ときどき過去を振り返る
別の道の風に運ばれて
約束はみんなほどけていった
それでも確かに僕らは一度
同じ季節を歩いていた
幸せだったかと聞かれたら
うまく答えられないけれど
君がいたことを思い出す夜は
僕の人生も悪くなかったと思う
若かったなんて言葉だけで
片づけたくはないのに
あの頃よりも遠くへ来て
ようやく分かることがある
別の道の風に運ばれて
届かない感謝が空へ昇る
君が愛した僕を
僕はようやく
見捨てずに連れてゆける
別の道の風に運ばれて
君の季節へ消えてゆけ
返事はいらない
思い出さなくていい
ただ元気なら それでいい
駅前の信号が青に変わって
僕は知らない明日へ歩き出す
振り向いた路地に風が吹いて
一瞬だけ 君が笑った気がした
- Lyricist
THE SHAMISEN SPAKS
- Composer
THE SHAMISEN SPAKS
- Producer
THE SHAMISEN SPAKS
- Songwriter
THE SHAMISEN SPAKS
- Programming
THE SHAMISEN SPAKS

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Carried by the Wind
THE SHAMISEN SPAKS
The shamisen is a storytelling technique, an art of fighting with words.
THE SHAMISEN SPARKS is a project that carves ideas and emotions that resonate with the world with the sparks of eloquence.
A fire is lit at the intersection of the impulse of punk, the power of AI, and the magic of words.



