Lyric

消えそうな火種を抱えたまま

カゲボウシは揺れていた

振り返れば懐かしい香りと

ぬくもりが宿って

秋の空の下で誓った夜

帰らぬ思い出

一つずつ 繰り返す 過ちを 数えては

歪んてく 笑顔さえ 気付かずに

二つ並ぶその影映し出す

カラカラと鳴り響く鼓動

夢見たあの日々は塵となって

カゲボウシは泣いたまま

冷めた瞳を暖め合おうと

何度も確かめ合った

突き刺す旋律 心の隅に

置き去りにして

独り言 繰り返す 灼けた空 見上げてる

何処へゆく 行先もわからぬまま

二つ並ぶ影を縫い合わせて

華麗な言葉だけが踊る

何かが変わる訳もないまま

ひたすらに声は疼く

そんな風に日々は過ぎてゆくの

答えなんてわからないけど

いっそこのままで、と声にならない声を

叫び続けている

しんとする旋律に 色を足し

鳴り止まない 脈動が

込み上げる いつまでも

まわり続ける想いの狭間で

君の声が微かに残る

さよならと言えたら楽になるの

君を傷付けたままで

そんな風に日々は過ぎてゆくの

答えなんてわからないけど

いっそこのままで、と声にならない声を

叫び続けていた

カゲボウシは揺れたまま