At This Room's Pace Front Cover

Lyric

At This Room's Pace

SHAN

テレビの消えた画面に

ぼんやり映る 僕がいる

こんな顔していたんだな

誰にも見せない 昼下がり

この部屋の速度で

今日は生きていたい

追い越してく時間を

見送っていたい

何も起きない午後が

こんなに満ちている

ただ座っているだけで

僕に戻っていく

少し黄ばんだエアコンが

低く短く 返事をする

廊下を抜けて 靴下を脱ぐ

畳の跡が 頬につく

棚に並んだ 旅の置物

知らない街の名前を読む

誰かがここへ持ち帰った

うれしい日が 残ってる

山から届く 湿った匂い

畑の土と 名前のない草

懐かしいとは 少し違う

初めてなのに よく知ってる

この部屋の速度で

今日は生きていたい

追い越してく時間を

見送っていたい

何も起きない午後が

こんなに満ちている

ただ座っているだけで

僕に戻っていく

火を入れてない暖炉の前

膝を抱えて あくびひとつ

丸い蛍光灯から出る紐を

目でなぞって また目を閉じる

いつも埋めてた 話の隙間

ここでは誰も 困らない

木々のざわめき 聞いていたら

言おうとしたこと もういいや

伏せたスマホに 手を伸ばして

何を見るのか 忘れて笑う

窓の明かりが 少し動いた

それをしばらく 眺めていた

この部屋の速度で

今日は生きていたい

急ぎ足の僕にも

こんな日があっていい

何も起きない午後を

好きになっていた

ただ座っているだけの

僕も悪くないな

明日になったらきっと

慌ただしくなるけど

この部屋を思い出せる

少しゆっくり 歩ける

  • Lyricist

    SHAN

  • Composer

    SHAN

  • Producer

    SHAN

  • Vocals

    SHAN

At This Room's Pace Front Cover

Listen to At This Room's Pace by SHAN

Streaming / Download

  • ⚫︎

    At This Room's Pace

    SHAN

SHANがシングル「この部屋の速度」をリリース。

山や畑の香りが届く畳の部屋で、時計よりも窓の明かりを眺めて過ごす午後。本作は、福井での滞在中に感じた静けさと安らぎを、身近な風景と言葉で描いた楽曲。

柔らかなメロディーと程よく弾むビートが、急ぎ足の日常にそっと余白をつくる。「ただ座っているだけの僕も悪くないな」。そんな小さな肯定を、ひと息つきたいすべての人へ届ける。

"