Lyric

「君は君のままでもいいんだ」と教えてくれた

あなたの瞳に　僕はどんな人に見えていたんだろう

アスファルトの照り返しが　僕を押し上げては

浮き彫りにしていく　涙もなく過ぎる日々の静けさ

引き返すのが恥ずかしくて海には行けないでいる

はじめからどこへも行けたはずなのに

閉じ込められたみたいに

ありのままで踏み出せない　爪先立って確かめたい

壊れそうでじれったい　僕が僕を隠して

こんなにもゆらゆら揺れて歩く僕にさえ

夏は来る　完璧とは程遠く

がらんどうの道　逃げ水を追いかける

例年よりも僕は少しだけ

いろんなことを考え過ぎているかな

波が寄せて返すことさえ僕は知らぬままでいる

水平線のない空に見えない落書き　いつまで続ける

ありのままで踏み出せない　爪先立って確かめたい

陽炎の端っこに僕の姿を隠して

僕のままでゆるされたい　素足で立って確かめたい

いずれ僕も愛したい　瞳の中の僕のぜんぶを

夏は来る　逃げ切れないほど容赦なく