Lyric

深い夜の底で　あなたの痕跡だけが

まだ私の内側で　静かに火を灯す

乱れたままの布の影を指先でなぞれば

触れられた記憶が　息を潜めて揺れはじめる

あの夜に落とした声が　耳の奥でほどけて

思い出すほど　心が軋むように震える

手放したはずのぬくもりが　脈のように蘇り

帰れない場所ほど　なぜか深く惹かれてしまう

夜明けの約束が　もう叶わなくてもいい

あの瞬間に沈んだ心は　戻る道を知らない

Time passes by, but love remains

薄明かりが滲んでも　夜の声が離れない

同じ空の下で　あなたの影を追いかけてしまう

朝のざわめきが押し寄せて　世界が動き出しても

胸のいちばん深い場所だけが

まだあの夜の温度をそっと抱きしめたまま

息をするたび　あなたの名を映してしまう

夜明けの約束が途切れたあの瞬間から

私のどこかは　あなたに囚われたまま

Time passes by, but love remains

光が強くなるほど　影は濃く落ちていく

未来を探すよりも　今はただ──

あなたの夜に迷い込みそうになる

夜明けの約束──

忘れたいのに、

忘れられない。

あの夜に置いてきた自分ごと