Lyric

叶わぬ恋時雨

あなたと見た季節は

とこしえに

あゝ雪月花

舞い降りた白い結晶

頰かすめて涙に溶けた

最後の横顔　まだ焼き付いてる

時を重ねるほど

募る言の葉

ヒラヒラ零れて

浮世の夜空に

届かぬ願いが

瞬いた

恋しくて恋しくて

大人ぶったあのサヨナラが

ずっと胸の痛み

忘れさせないよ

雪月花

(もう一度だけ伝えたい)

雪月花

(何より大切だった)

醒めない夢だと

信じてた二人は

色褪せない

十六夜の心が

ひとり立ち尽くすだけ

咲き乱れ

あゝ雪月花

薄紅の風が吹く頃

友達の輪から抜け出して

はじめて握った右手の温もり

何度でも　何度でも

記憶の中に　語りかけた

どうせ抗えない運命【さだめ】と

知ってても

雪月花

(振り返ればそばにある)

雪月花

(消すことなんて出来ない)

目を閉じるたびに

また会える気がして

胸を焦がす

並んだ影法師

思い出す夕焼けは

眩しくて

あゝ雪月花

心に恋時雨

過ごしたあの季節は

時を超えて何度も

鮮やかに蘇る

笑い合った長電話も

喧嘩した後のキスも

全てが今はただ愛しい

逢いたいよ　この想い

あなたへと

(遠い距離さえも越えて)

飛んでゆけ

(やさしい笑顔に会いたい）

雪月花

(恋しくて　いつだって)

雪月花

(何より大切だった)

醒めない夢だと

信じてた二人は

色褪せない

十六夜の心が

ひとり立ち尽くすだけ

勿忘草のように

とこしえに

あゝ雪月花