嵐の前の静けさによく似た
心持ちで汽車に乗り込む日々
前を歩く誰かの踵を踏み
自分の裾ばかり気にしている
君が心を痛めてるわけを
なんとなく雰囲気で感じとるけど
知らないつもりで話し続ける
自分の芝居が一番嘘くさい
こっちを見て
なにか話して
躊躇う僕を引き留めてほしいの
孤独には慣れたと豪語して
新しい仮面を上貼りして
イヤになればすぐに
引っ剥がしては
違う場所を求め姿を消す
地図にない
場所に向かうのは
抗うための最後の手段
隠しごとなんて何もないのに
何かを隠した素振りだけ
まるで大事なものを手に入れた
穏やかな鴉
愛されたくて
とにかく気を惹きたいだけ
ー
誘われればどこへでも向かうし
誰とでも気兼ねなく話せる風に
教育した自分の頭脳でさえ
使いこなしてるように感じてた
愛されるために愛したい
のに心は少しも近づかない
傷ついた羽を癒すために
鴉の目をして君は踊る
失うものなんて何もない
そんな気配を漂わせては
振り返るのを怖がってる
ー
「誰かこの僕を愛して」
誰にもすがれないこの身を
傷ついた羽を癒すために
鴉の目をして僕も踊る
まるで大事なものを手に入れた
穏やかな鴉
愛されたくて
とにかく気を惹きたいだけ
- Lyricist
Halu Kumiji
- Composer
Halu Kumiji
Listen to Crows play by Halu Kumiji
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前作「A.I」から2年。うちに秘めた表現とは何か。模索し悩みでた、ひとつの答え。喜怒哀楽を表現したミニアルバム。
Artist Profile
Halu Kumiji
7月30月生。広島県出身のシンガーソングライター。ピアノ弾き語りで東京を中心に活動中。 18年3月、スガシカオ弾き語りツアーのオープニングアクトに選ばれ、広島公演に出演。同年10月には京都国際映画祭のイベントステージに出演。 音楽を通して自己を表現し、それが誰かにとっての希望になれたら。その思いで活動を続ける。
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