Lyric

"波風"

長いこと夢にいた

地面が温かった

起き抜けの頭には

風は冷たかった

途方に暮れていた

決め手に欠けていた

散々遊んでいた

ツケを今払った

単純なものほど重く

作り込んだ理想は浮いてく

見えないこの日々の先で

消えない傷を隠して

何を探せばいいの？

奪い合う傍らで

ただ泥を被った

書きかけの手紙には

忘れた愛しさが

簡単な言葉は重く

作り物めいても沈んでいく

見えないこの日々の先で

消えない傷を深くして

何を探せばいいの？

大抵の誰もが足を止め

手の届く低い天井の部屋で

大抵の誰もを置き去って

波風の中歩いていけるかどうかだ

見えないこの日々の先で

消えない傷を隠して

何を探せばいいの？

薄ぼけた星灯りに

答えを急かされてた

何を願えばいいの？