Lyric

肌を削ぐ冷えた夜

誰も通らぬ

午前二時

吐き出す紫煙

揺らめいて

僕達は彷徨っている

終電で遊び行くよ

香水薫る街

壁が鳴って怖がるパリス

向き合って眠れない

哀しそうな顔が唆るよ

陽光飛び散る頃歩いた

自分で切った髪

薄闇の瞳

反射する景色

あの頃仄かな

楽園をつくった

コインランドリー

洗濯物運ぼう

うだつあがらぬ酒場が好き

少し遠のいている

静寂降り立つ部屋眠った

柔らかな布

温まった指先

袋小路で死んでいるみたいだ

記憶の片隅

益母草の香り

凪いでいた

新宿の空

真っ暗な朝並び歩いた

橋を渡る頃

幽かに寂しくなるの

汗も流れぬ寒春の夢

遠すぎる夏

あの海を

この手に

渡せるかな

まだ答えは見えなくて