ワンルームはペット不可で
鳴くのは湿気った床板だけ
プラスチックのワニが噛み付いた
生乾きの一張羅を眺めている
強制いっぱいの日々をずっと
今日精一杯って言い聞かして
日に日に薄れていく感覚
ぎりぎり崩れてはいない
せめて今夜の夢くらいは
ノスタルジックな設定とキャストで
宙を舞ったスニーカーの
靴底と目が合った
雨ざらしの道路を
絶えず照らす街灯と
どこかで聞いたような
オチを得意げに話す奴の
真ん中くらいの努力が丁度いいや
明日もどうせ雨だしな
簡単にふって飛ぶ
無理に元気装う感嘆符
1人になりたいって
元々1人みたいなもんだ
通り雨は予報通り雨の略で
笑い話にもなんないや
ワンルームは楽器不可で
なんか鼻歌すら気を遣ってしまうな
隣人のパーカッションにはいつも
お世話になっております
なんてね
責任感と自己憐憫、
権威なんて捨て去った0時
背に腹は変えられん精神は異星に
飛び立ってもう人のせいにせいに
ちなみに俺は別に
雨の日は嫌いじゃないの
厄介なプルーストなブルーも
水溜まりへ
中途半端な気温くらいが
俺には丁度いいかもしれないね
楽観的なもんだ全部
大気光学現象じゃんか
わざわざ雨音を
羽織りに行く奴の気が知れないね
何時間か後の自分がどうにかすんだ
明日もどうせ雨だけど
簡単にふって飛ぶ
気丈+ポジティブと感嘆符
いつまで天候に
心まで支配されなきゃいけないんだ
燦々となんてもんは
晴れの日に譲っていいよ
明日もどうせ雨だけど
- Lyricist
Yuto
- Composer
Yuto
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Touri-ame
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