《ひふみよ 幾つ重なるや 此処に集う
繰り返される惨劇よ
政府の統計に折り重なる人々
モノクロの世界強い殴打
極彩色が瞼の裏に咲く
逃げろ振り切って命すら振り切って
厭だ夜が来る》
犇めく道徳は暴徒と瑕疵、絶叫
垂れる蛛糸退け箍外れた贖い 消える喧騒
錆び付いた身体から毟り取るケロイドを食む
脳 舐め摺る舌苔(ゼッツァイ)
燦然と輝く黒い太陽よ
虧月の命溢れて
台詞《皮フ視よ 絶えず剥がれ 暴利愚鈍
陰惨とした部屋に充満する胃酸の臭い
数字を増やす迄
私も其れに加えて
踏み潰した猫と同じ声で呻く
私は望まれなかった意識のある肉袋
夜が来る》
嗚呼、此世界のどの歌も神様も
僕を救う事は無い
遮光に隠された理解
痛みよ解けてゆけ
溜まり伝う血穢
後悔の通う身体を引き裂いて
未明、数字になる
溶けゆく弟
床下から滲み出す罪・肉・液
過ちの體軀 撫でる手の悍ましさよ
誰モ彼モ他人事
否、好奇シヤアデンフロイデ
覚悟も至極有り触れた断命
台詞《見詰めよ 死ぬる 朝や 頬に伝うは情
耐え難きを耐えた後の噺
溢れた臓物が洗濯機にて回る夢
冷たさと重さは比例した
蛆虫を一摘み口へ放る
私を救うものは唯一つ
夜が来る》
脂肪:陸/蛋白質:肆 の懐妊
苦痛信号の産声
布団を濡らし 畳に溶け腐らせ 立ち篭める
どうか麗らかな春、僕を分解かせ
「嗚呼、今」
此世界のどの歌も神様も
僕を救う事は無い
斜陽に蝕まれる視界
いたいのとんでゆけ
逃げて逃げて逃げて
間違いの通う身体を 振り切って
未明、数字になる 嗚呼
もうすぐ夜が来る
一枚硬貨で遺棄する愛の残骸
もうすぐ夜が来る
三畳で縊死する悔悟、冬
もうすぐ夜が来る
逃げ切った モノたちの かぞえうた
- Lyricist
Youri Aisaki
- Composer
Tetuya
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