Lyric

窓から見える景色は相変わらずで

目の高さばかりが高くなっていた

いつもの街から

抜け出したいと思った

変わらないことに

意味もなく焦っていた

何をしていても

昔のように笑えなくて

大切なものが何かも分からずに

僕たちは遠ざかる雲を追って

少しだけ走っていく

息を切らして立ち止まった

雲は街の彼方に消えてゆく

笑い声が絶えない夕方の帰り道

いつも見上げてた

時間の合わない時計

あなたと僕は違う場所で

それぞれの正しさを探して歩いてく

どこへ行っても

この空は繋がっている

僕の街にもあなたの街にも

過ぎた日の僕たちの笑い声や

馬鹿話してた夜が

今もそこにあるように

街のあかりが灯り始めてる

この街で生まれ育って

子供から大人になって

変わらないものはなく

少しずつ変わっていく ゆっくりと

僕たちは遠ざかる雲を追って

少しだけ走っていく

息をきらしながら 街の彼方を想う

街並みに消えてゆく風の中

幼い君が笑ってる

あの日の僕と同じように

空を見上げていた

嬉しいことや悲しいことを

抱えながら皆生きている

街は優しく全てを包んで

今日も暮れてゆく