Lyric

ただそこに落ち伸びる影

また今日も同じ音を奏で

十人十色私には

ひとつも見分けられないの

それでいい そこから見る星空を

二人見られたら

貴方がくれた 空の絵の具は

この広い青を 染めていく

灰色だった なんにもなかった

満開の花が照らす あの日から

髪を湿らす朝霧さえ

ずっと傍にはいてくれなくて

回る季節の片隅に

取り残されてしまったよ

微かに揺れる線 越えて行けば

きっとまた会える

貴方の触れた 明日の無い世界

さよならも無く 消えてった

その場しのぎの 理由はいらない

ただ繰り返し 刻む

堪えた涙も 感じた温もりも

夏の暑さに溶けていった

震える足も 語った皮肉をも

夏の儚さに置いて

もう大丈夫 手が届かずとも

描いた青に 君が

霞む雲間に 差し込む光が

飾る何かを 探して

貴方がくれた 空の絵の具は

この狭い部屋を 染め上げた

灰色だった なんにもなかった

満開の花を咲かす いつまでも

ずっと…