Lyric

譲った私のこの1が

いつか100になるように

ぐちゃぐちゃになった押し入れを

元に戻してくれないかな

この筆を下ろすころには

おしまいにしようねって

夕方のトワイライトに

何度誓ったか知ってる？

迷ってやめたもう一方を

カゴに入れてくれた君を

絶対なんて絶対ないのに

ここで待っててもいいかな

開いた黄色い額縁に

入れる写真が決まんない

一番じゃないってこと

わかってた、前から

先に封を切ったのは

先に封を切ったのは

君のほうだったのになぜ

端からこっちを見ているの

一段登るそのたびに

黒く固くなっていく

消し忘れた最後の電気の

スイッチをまだ押せないでいる

歌とギターと美味しいもの

それで十分だったのに

楽しく埋まってゆくほど

隙間が空くのはなんでだろう

撮らなくていいの？の声に

慌ててシャッターを押したけど

黒い蓋のハンドクリームの

匂いすらも忘れた

もっと早くに

気づくべきだったね

とっくに遠のいて

いってたことに

無機質な画面

終わりの合図

嘘みたいに綺麗な空

今、目の前にいる人は誰なの？

先に封を切ったのは

先に封を切ったのは

君のほうだったのになぜ

まだ裾を離してくれないの

目の前を通るおめでとう

宙を舞う幸せのブーケ

街の明かりを全部消して

明るすぎるから、消して

駆け寄った夏が

頷いた秋が

もう来ないなんて嫌だ

一人で巡るなんて嫌だ

大丈夫じゃなくて

ごめんねじゃなくて

ありがとうじゃなくて

嫌だって言えばよかった

先に封を切ったのは

先に封を切ったのは

私の方だったんだよね

勘違いしてたよ、ごめん

本当のことは言わない

だけど今日の今日まで

一字一句あげた言葉に

間違いはなかったね

何も届かなくても

私でいれてよかったね

一巡したら、全部

全部大丈夫

絶対大丈夫