Lyric

読みかけの 有名小説を

本棚に 戻したのさ

埃を被ったピアノの音が

思い出せなくて

鳴らしてみたりして

角が丸くなった 写真達が

こちらを覗いて笑ってる

そうか 僕も こんなに楽しそうに

未来を見てたんだ

着れなくなったTシャツに

あの日君から貰った手紙に

ガラクタだらけの1人部屋

君は入れなかった

今僕は この街に

サヨナラを告げに歩いてきたんだ

忘れ物はないかい？

悔やむことはないかい？

大丈夫さ、グッドバイ

退屈すぎた毎日に

些細な彩りをくれた

そんな僕の 1人部屋

パパママ、物置にはしないでね

今僕は この街に

サヨナラを告げに歩いてきたんだ

落し物はないかい？

不安なことはないかい？

大丈夫さ、大丈夫さ

今僕はありふれた

幸せを思い出して涙が溢れそうさ

最後の夜はちゃんと

綺麗な月を見れたかい？

あの日どこかへ行ってしまった

真っ白な毛をした野良猫も

二人で夜を明かした

あの近所のコンビニも

本音で語り合った

線路沿いの公園も

ああなんて 素敵な思い出なんだ

大丈夫さ ありがとう

大丈夫さ 心配するなよ

大丈夫さ また会おう

大丈夫さ、グッドバイ！