

♪
朝の駅前バスを待つ人
眠そうな顔の間をすり抜けて
気づいたらそこに座っていた
金色の大仏どっしりとかまえて
鳩たちは肩で会議中
サラリーマンは見ぬふり
コンビニ袋をゆらしながら
「今日はなんか変だな」とつぶやいた
駅前に大仏が座っていた
街を見つめて黙ったまま
誰も気づかぬフリをして
今日がまた始まっていく
昼のチャイムが響きわたると
観光客が写真を撮りはじめ
大仏の膝に子どもが登って
なぜかみんな笑ってしまう
自販機で誰かがジュースを買ったら
大仏の目が光ったようで
「世界はどこへ行くのだろう」
そんな声が聞こえた気がした
急ぎ足の僕らの隣で
何百年の時が流れる
見えない何かを抱えながら
今日も胸が少し重くなる
駅前に大仏が座っていた
夕陽に染まるその背中
人はみんな行き先を探し
明日へと歩いてゆく
夜の電車が通りすぎたあと
気づけばもう姿はなくて
風だけがそっと残していった
「ゆっくり行けよ」の声を
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- 作詞者
ちゃん九里
- 作曲者
ちゃん九里
- プロデューサー
ちゃん九里
- その他の楽器
ちゃん九里

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駅前の大仏
ちゃん九里