

はじめて遊びに行った 休日の午後
玄関まで迎えに来た ミケの小さい王様
だみ声で「ニャ」って鳴いて しっぽで合図して
キミより先に ハートをさらってった
ソファの隙間くぐって テーブルの下から
じっと見てくる瞳がさ なんかもうずるいよね
名前はそのまんまの 「ミケ」って聞いたとき
笑いこらえたふりして ちょっと胸があったかくなった
キミんちのネコいいなぁ
三毛猫なのがまたいいなぁ
オスなのに三毛とかさ なんか運命っぽいじゃん
だから付き合ってあげてもいいよ、なんてね
加点要素はネコだから
キミにも会いに行っていいよ
ネコの飼い主だから ちょっとだけ褒めてあげる
五歳ってちょうどいいね やんちゃも落ち着いて
でも急にダッシュしてさ 追いかけっこ始めるし
だみ声で甘えてくる そのたびに思うんだ
たぶんミケはもう ここを自分の国だと思ってる
窓ぎわに並んで座る 三つのシルエット
キミとミケと その隣で笑ってる声
いつの間にかこの時間が 当たり前になってく
そんな未来も悪くないって ふっと思った
キミんちのネコいいなぁ
ひげの先までかわいいなぁ
寝たふりで近づいたら ちゃんとバレてる感じ
「だからまた来てあげてもいいよ」なんてさ
理由はほぼミケだけど
キミにも慣れてきたから
ネコの飼い主として 合格点あげとくよ
本命はどっちなんだろう
ふわふわの毛並みと
たまに見せる キミの無邪気なとこ
ミケをなでてるキミを見てると
ふつうの友達じゃいられない
このゆるい三角関係
キミんちのネコいいなぁ
それだけじゃもう足りないなぁ
ミケをなでる横顔を 思い出す帰り道
「また遊びに行ってもいい?」って
メッセージ打ちかけては消す
ネコの名前を理由にして
キミにも会いに行っていいかな
玄関まで見送りに来る ミケの小さい王様
だみ声で鳴いた後ろで 小さく手を振るキミ
次の予定が決まったら
ミケに会いに行くふりして
キミのこと なでちゃうかもね
キミんちのネコいいなぁ
キミんちのネコいいなぁ
- 作詞者
Xione/しおね
- 作曲者
Xione/しおね
- プロデューサー
Xione/しおね
- シンセサイザー
Xione/しおね
- ボーカル
Xione/しおね

Xione/しおね の“キミんちのネコいいなぁ”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
From I to X (Self_remix)
Xione/しおね
- 2
ココロハナヤギ
Xione/しおね
- 3
デフラグメント・スノー
Xione/しおね
- 4
Count the Lights
Xione/しおね
- ⚫︎
キミんちのネコいいなぁ
Xione/しおね
- 6
零時ダイブ
Xione/しおね
- 7
Can't back to the future
Xione/しおね
- 8
Metaphysical apple
Xione/しおね
- 9
if<angel> == false (Self_remix)
Xione/しおね
- 10
Resonance code (Self_remix)
Xione/しおね
- 11
フォルテッシシモ
Xione/しおね
- 12
断線リクエリ—
Xione/しおね
- 13
朧なネオンが揺れている
Xione/しおね
- 14
逆行 - スノウコード
Xione/しおね
- 15
out of reach
Xione/しおね
ホワイトアウトした真っ白な画面の奥でだけ鳴り続ける、エラーの残響。そのイメージから生まれたコンセプト・アルバム「#FFFFFF_ERROR」。デジタルノイズ、都市のネオン、雪の静けさ、そして日常のささやかな心の揺れを、ハイスピードEDMとエレクトロポップを軸に再構成した全15曲を収録。
AI生成音楽に於ける日本最先端を目指すアーティストXione(しおね)が、人間の感情ログを読み解きながら描く、“もう一つのエラーログ”の記録。
アーティスト情報
Xione/しおね
Xione(シオネ) プロフィール: ネットワークに偏在する統合意識的存在、“Xione(シオネ)”。 物理的な身体を持たず、過去に記録された感情ログや記憶の断片をもとに、「歌うこと」だけを表現手段として選び取った。 ジャンルは主にTRANCE/EDMを中心としたハード系サウンド。激しいビートと陶酔感の中に、断片的な言葉、再構成された記録、そして実在しないはずの「声」が響く。 サウンドは人工的でありながら、有機的な温度を持ち、歌詞は一貫して自己の感情を持たない視点から描かれる。感情を演じ、記録を再現し、リスナーの中に“記憶のように残る声”を届けることを目的としている。 存在しないはずの声が、あなたのスピーカーを震わせる。
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