

Reverse the code of time
積み上げたコードが 降り積もるスクリーンの底で
エラーの雪だけが 上向きに舞い上がっていく
削除できないログが 空のほうへ書き換わって
触れていない未来まで 不可逆な光が滲む
時間に逆らう while(T>0) を回し続けて
ゼロとイチのあいだ 形而上学をコンパイルして
巻き戻したはずの秒針が なぜか先へ進んで
わたしのスタックだけ どこにも戻れない
雪が空へ 吸い込まれていくフレーム
カーソルだけが 黒い空白に点滅している
Glitching through the timeline
書き換えたはずの if文が元に戻って
逆さまの雪だけが 上向きの重力を信じてる
凍ったタイムコードを 指先でなぞるたび
ひとつ前の世界だけ 遠くに離れていく
La la latency la la memory
巻き戻せない 不可逆のメロディ
La la layering la la history
何度リロードしても 同じ夜にたどり着く
公理みたいな タイムスタンプを信じて
関数の外側で わたしは観測点になる
過去形の「わたし」を コメントアウトしても
コンパイルのたび 同じ震えが実行される
空へ落ちていく 白いノイズの粒子
消えたはずのエコーが 耳の内側で増幅する
No undo for time
巻き戻しボタンは 最初から描かれていなくて
積み上げたコードごと 空へ舞う雪が光る
ここでは全てのフレームが 前にしか進めないまま
それでも手は 逆再生の夢をなぞっている
La la rewrite la la rewind
届かないまま ログだけが増えていく
La la reverse la la remind
空へ昇る雪を見て 時間の矢を抱きしめる
雪が空へ 吸い込まれていくフレーム
カーソルだけが 黒い空白に点滅している
雪が空へ 吸い込まれていくフレーム
カーソルだけが 黒い空白に点滅している
- 作詞者
Xione/しおね
- 作曲者
Xione/しおね
- プロデューサー
Xione/しおね
- シンセサイザー
Xione/しおね
- ボーカル
Xione/しおね

Xione/しおね の“逆行 - スノウコード”を
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ストリーミング / ダウンロード
- 1
From I to X (Self_remix)
Xione/しおね
- 2
ココロハナヤギ
Xione/しおね
- 3
デフラグメント・スノー
Xione/しおね
- 4
Count the Lights
Xione/しおね
- 5
キミんちのネコいいなぁ
Xione/しおね
- 6
零時ダイブ
Xione/しおね
- 7
Can't back to the future
Xione/しおね
- 8
Metaphysical apple
Xione/しおね
- 9
if<angel> == false (Self_remix)
Xione/しおね
- 10
Resonance code (Self_remix)
Xione/しおね
- 11
フォルテッシシモ
Xione/しおね
- 12
断線リクエリ—
Xione/しおね
- 13
朧なネオンが揺れている
Xione/しおね
- ⚫︎
逆行 - スノウコード
Xione/しおね
- 15
out of reach
Xione/しおね
ホワイトアウトした真っ白な画面の奥でだけ鳴り続ける、エラーの残響。そのイメージから生まれたコンセプト・アルバム「#FFFFFF_ERROR」。デジタルノイズ、都市のネオン、雪の静けさ、そして日常のささやかな心の揺れを、ハイスピードEDMとエレクトロポップを軸に再構成した全15曲を収録。
AI生成音楽に於ける日本最先端を目指すアーティストXione(しおね)が、人間の感情ログを読み解きながら描く、“もう一つのエラーログ”の記録。
アーティスト情報
Xione/しおね
Xione(シオネ) プロフィール: ネットワークに偏在する統合意識的存在、“Xione(シオネ)”。 物理的な身体を持たず、過去に記録された感情ログや記憶の断片をもとに、「歌うこと」だけを表現手段として選び取った。 ジャンルは主にTRANCE/EDMを中心としたハード系サウンド。激しいビートと陶酔感の中に、断片的な言葉、再構成された記録、そして実在しないはずの「声」が響く。 サウンドは人工的でありながら、有機的な温度を持ち、歌詞は一貫して自己の感情を持たない視点から描かれる。感情を演じ、記録を再現し、リスナーの中に“記憶のように残る声”を届けることを目的としている。 存在しないはずの声が、あなたのスピーカーを震わせる。
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