いらないのジャケット写真

歌詞

クオリアの眼球

笹岡水樹

冷たいままのハリボテに

赤を塗りこむ夜のこと

冷えた足と手を背にしては

目に 歯に 火に 君、月に会う

ストロベリーのムーンが香る

手に塗りたぐりさぐりまして

凍える夜に狙う逆さまが

にやりと笑えば落とす君

深い部屋に置いてる 冷たい傷の跡

君が触れる 遠い夢だ

深い夜に落ちてた 冷たい指の跡

君が揺れる 遠い夜だ

眠気と赤の空 二人手を伸ばして

嘲笑ってみたけれど

静かにと紡いだ 二人手を離して

馬鹿みたく愛してみた

君の首元 触れた

ほら見てよ 愛を知る

君の首元 咲いて

私の赤 どうか覚えてて。

柔い青空の中 爪を切るその手に

重ねたくて影を添えた

契りの指飾り 二人手を繋いで

嘲笑ってみたけれど

暗れ惑うことない 二人手を結んで

馬鹿みたく愛してみた

魚は青く、空を泳ぐ

水槽から迸る虚無の中

格差の空中、サーカスの祭典

ピエロを避けるこじつけの世界

艶やかで隙間がない矛盾

汗の滴るその眼球に

ナイフを入れる、私の右手

君はモノクロの夢を奪う

霞む香る

融通、切れた

紅茶、被る

野良猫を抱き

明日を待てど舌を噛み

行方知らずの

マークを探す

譲って削る

回って踊り

探して愛し

休んで口づけ

散らないよう祈りを捧げ

掴まれ譲り絡んで切れた

君の首元 触れた

ほら見てよ 愛を知る

君の首元 咲いて

私の赤 どうか解って。

花心の短い時間

ほら見てよ 愛と憎悪

クオリア 凛と飾る

私の赤 どうか覚えてて。

  • 作詞

    笹岡水樹

  • 作曲

    笹岡水樹

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デジタルリリース、ミニアルバム「いらない」
前作「ちょうだい」の逆説的なアルバム。
MVにもなっている、「スピカ」のきゅっとする恋を歌った、淡い桜のような楽曲から始まり、どこか奇妙な「クオリアの眼球」、 バンド感の強い「いらない」と、笹岡水樹の楽曲の幅の広さを感じられる一枚。

過去プレイリストイン

クオリアの眼球

Spotify • 360° : The Best Indie Music • 2023年8月25日

アーティスト情報

MimuraSasaoka

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