醒めた夢のあとも、
その声が、俺を呼び続けた。
まるで、すがりつくような
詰まらせた声が、
やけに胸を騒がせるから
羽根を広げた
空の青さに、目が眩んでーーー。
高く、もっと高く、
光射す、あの向こうへ
飛ぶけれど、なにかが足りなくて。
どうか、この願いが、
叶うまで、消えずにいて。
そんな気も知らないまま、
眩しさに、翼は溶けてく。
どこかに置き忘れていた
記憶のかけらが、
時々、ドアを叩くんだ。
「忘れないで」なんて。
朝の目覚めが、ひどくつらい。
なにもかも忘れて、
いないふり決め込むけど
そのうちに涙が出て、
わかったよ。
もう一度飛んでみるよ。
醒めた夢のあとも、
俺を呼ぶ君の声が、
いつまでも、響いて、
消えなくてーーー。
空は青く澄んで、
憎らしいくらい遠い。
だからまた、羽根を広げ、
もう一度あの夢を見るんだ。
- 作詞
吉本 載
- 作曲
吉本 載
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たられば、 (inst.)
Pied-Piper reprise
- ⚫︎
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Pied-Piper reprise
アーティスト情報
Pied-Piper reprise
日本で活動するロックバンド。バンド名はドイツの民間伝承「ハーメルンの笛吹き男(The pied piper of Hameln)」に由来し、「誰もが思わずついていきたくなるような、魅力的な音楽を作りたい」という思いから命名された。2015年12月に解散、2021年12月より、ドラム・吉本載のプロジェクトとして再始動。心象を抽象的に表現した、叙情的で文学性に富んだ歌詞は、「悲しみ」という漠然としたテーマを基に構成されている。それを包み込むメロディは、 ときに違和感を感じるほど不安定に、かつ初めて聴いた者も入り込めるほどキャッチーに作られ、唯一無二の音楽性を形作っている。