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歌詞

イノセンス (reprise)

Pied-Piper reprise

その声が、まだ、

響いてる。呼んでる。

「もうすぐ行かなくちゃ」

澄んだ目が、ああ、

塗りつぶすように

僕の心を焦がすんだ。

ねえ、気持ちはかすかなものだから

どう伝えていいのかわからないや。

水銀の水面に浮かんでいる僕は、

鈍く反射して、揺らいで、

あっけなく醜くなった。

いつか、この

焼きついた心のすべてを、

君だけに

さらせたら、あばけたら、

きっと僕ら、分かり合えるかな。

呼吸、滲んで。

指先、てのひら、

なぞって、心臓を、

見透かされ、最後に、

瞳を覗く。

縛るように、掴むように、

縫い止めるように、

そんな、やわらかい糸に

とらえられて、

動けなくなった。

君はそう、

むきだしの心のすべてで

笑いかける。

まぶしくて、はかなくて、

そっと触れることも、こわかった。

鼓動、乱れてーーー。

静かな夜が嫌いだった。

まどろみのなか想う。

どんな夢を見ているかな。

怖い夢じゃなきゃいいな。

いつか、この

焼きついた心のすべてを、

君だけに

さらせたら、あばけたら、

きっと僕ら分かり合えるの?

その声が、まだ、

響いてる。呼んでる。

「もうすぐ行かなくちゃ」

澄んだ目が、ああ、

いつくしむように

ほほえんでくれるから、

呼吸、滲んで。

言葉を、泳がせーーー。

  • 作詞

    吉本 載

  • 作曲

    吉本 載

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アーティスト情報

  • Pied-Piper reprise

    日本で活動するロックバンド。バンド名はドイツの民間伝承「ハーメルンの笛吹き男(The pied piper of Hameln)」に由来し、「誰もが思わずついていきたくなるような、魅力的な音楽を作りたい」という思いから命名された。2015年12月に解散、2021年12月より、ドラム・吉本載のプロジェクトとして再始動。心象を抽象的に表現した、叙情的で文学性に富んだ歌詞は、「悲しみ」という漠然としたテーマを基に構成されている。それを包み込むメロディは、 ときに違和感を感じるほど不安定に、かつ初めて聴いた者も入り込めるほどキャッチーに作られ、唯一無二の音楽性を形作っている。

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