Lyric

夜風に押され　階段を登る

しわくちゃの夢を　ポケットに隠した

誰にも届かない声が

胸の奥で　崩れ落ちていく

扉を開けたら　カレーの匂い

鼻歌まじりの君の背中

そのぬくもりに触れた瞬間

涙が勝手にあふれた

おかえり　その声があるから歩けたんだ

何度つまずいても　立ち上がれたのは

諦めきれない夢を信じてくれた

君の笑顔がすべてだった

季節は巡り　光が差して

あの日よりも少し　胸を張れるようになった

拍手よりも　取引よりも

帰るたび響く「おかえり」が

すべてを満たしてくれたんだ

カレー皿を前に　やっと言えた

「ありがとう」って　震える声で

驚いた君の笑みが

俺の未来を変えてくれた

おかえり　その言葉がゴールでスタート

どんな嵐でも　共に越えてゆける

夢を追いかけて　辿り着いた場所

君が待つ　永遠の「おかえり」

倒れかけた日々の影を

君は静かに照らしてくれた

まだ掴もうとするこの手を

笑顔で抱きしめてくれた

おかえり　君の声が未来の証

何を失っても　守りたいものは

たったひとつの　その優しい瞳

夢を越えて　辿り着いた「おかえり」