歌詞

雨上がりに虹が架かるように

明けない夜がないように

あんたが点けた電気はあんたが消しなさい

ひねりっ放しの蛇口はすぐそばの「もったいないおばけ」に

中指を立てる代わりの言葉無き抵抗

結局使われなかった肩たたき券

年々小さくなる背中

心を込めて叩いたら今じゃ壊れそう

僕とは違う未来予想図を嬉しそうに語るあなたに一体なんて言えるだろう

嘘つきになる度胸もなくて

嬉しそうなあなたに歌う歌が見つからない

誰よりも大きな声で僕を叱ってくれる人

いつまでも甘えそうになるからこの家を出て行くよ

突然届いた段ボール

白菜と大根と長芋

大根は葉に栄養があるの、と

大切に使いなさいと大根の下の茶封筒

携帯が止まっていたよな

折れ曲がった二万を握りしめながら

自分が嫌になるよな

だけど声が聴きたいよな

誰にも聴こえない声で言い訳のような歌を歌う

いつだって寂しそうな顔で笑って許してくれる人

少し長い休みがとれたなら

帰るから食事に行こう

好きなものを食べに行こう

紹介したい人がいるんだ

結婚を考えているんだ

大きな仕事を任された

絶対、成功させるんだ

小さな愛は大きな嘘に

僕が本当に誇れるものはあなたから産まれたことです

あなたの子供であるということです

何もかも僕の全部　本当は分かっているんでしょ

いつまでも甘えている事を認めたくはないけど

母よ　ねぇ母よ

僕はあなたのようになりたい

もう少し甘えてあげるからこれからもお元気で

「元気でやっているから」頼りない小さな本当

受話器の向こうであなたは今日も笑う