Lyric

ねえまだ行かないで

八月の夜のプリンセス

あありんご飴頬張って

いたずらな笑み浮かべる

陽が落ちないままの校庭

浮ついたあの夏の匂い

明日のことだってずっと

ずっと先のように思えた

振り返り笑って

一口ジュースを飲んだ

あの夏紛れもなく君は

僕を追いかけさせた

フレームが巻き戻っていく

焦燥さえ覚えた

いつの間に回る針と

顎先を隠すように

揺れる髪を眺めてた

遠くで暗くなっていく

空に雷鳴が響いてる

くつろぐカマキリも

帰り支度を始める

青い自動販売機

一口ジュースを飲んだ

あの夏僕の物語の

主人公が君だった

フレームが切り替わっていく

夕暮れ待ち合わせた

物語は佳境に入っていく

忙しない休日のホーム

僕は君の手をとった

街明かりが消えてしまう前に

言わないとさ

火薬の匂いが残る

街で君の名前を呼んだ

ねえまだ行かないで

八月の夜のプリンセス

一瞬だけ目が泳いで

はにかんだ笑みで言った